今日は久しぶりに映画『クラウドアトラス』を観ました。2012年に日本公開の時に映画館で観たんですが、すごく印象深くて心に残っている作品です。

映画館でこの映画を観たとき、何度か涙がこぼれることがあって、終わった頃には止まらなくなりました。ずっと不思議な感覚が起こっていて、自分の心が何かに反応してる感じでした。

しっかり観たのは今日で3回目ですが、今回もなんだか分からず泣けちゃいました。最近感じてることとリンクすることもあったので、その気持ちを書いておこうかな~と思います。やや真面目に書きますよ~。

この作品は、2004年に発表されたデイヴィッド・ミッチェルの小説『クラウドアトラス』が原作となっており、あの『マトリックス』のウォシャウスキー姉弟と、トム・ティグヴァ(こっちの人はあまり知らないです)が監督を務めています。

この小説がウォシャウスキー監督の目に留まり映画化されたそうですが、文字で書き表されたこの壮大な物語を、実際に映像で表現するのはさぞかし大変な苦労もあったんじゃないかなと思います。

観ているほうは、「よくぞ映画化してくれた!」と思いますが・・・

ストーリーは、過去・現在・未来にまたがる500年の間で、最初は悪人だった男が生まれ変わり6回の人生を生きながら、最後は人類を救うまでに魂が成長するというもの。国や性別、人種を超えた人間の本質を表現するために、同じ魂をもつ複数の人物を同じ役者が演じるというキャスティングになっています。

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画像はハルベリーとトムハンクス。このメイクはまだ本人と分かりますが、特殊メイクがすごすぎて、現場で会ってもお互い誰だかわからない時もあったそうです。ちなみにこのお2人、好きな女優、俳優さんにも関わらずいつも名前をド忘れして、今日も「あの映画、えっと・・・キャットウーマン(ハルベリー主演)とフォレストガンプ(トムハンクス主演)が出てるやつ何だっけ?」と夫に聞いてました。(映画のタイトルも忘れてるし)

他にもラブコメ男優のヒューグランドや、『マトリックス』のヒューゴ・ウィーヴィングなど脇役とはいえ豪華なメンバーが出演しています。ヒューゴ・ウィーヴィングは特殊メイクをしてても、エージェントスミス*感が出てましたね。*(マトリックスの主役キアヌリーブスの敵役で出演)

どのシーンも飽きることなく観ることが出来た映画でしたが、特に良かったのが韓国の女優さんペ・ドゥナが演じるソンミと、ジム・スタージェスが演じるヘジュ・チャンの出てくるシーン。たぶん、一番なんとも言えない気持ちを感じてたのが、この2人もしくはソンミが関わっているシーンなんですよね。関係ないけど昔、篠原涼子さんの「恋しさ(いとしさ)とせつなさと心強さと」って歌がありましたが、いとしさと切なさと悲しさといろんな感情が入り混じってました。

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命は自分のものではない、子宮から墓場まで。人は他者とつながる、過去も現在も。すべての罪が、あらゆる善意が未来を作る

これはこの映画の中で、真実に気づいた合成人間(複製種)のソンミが全世界に向けて演説を行った際に言った言葉なのですが、こうして書きながら振り返ると、私がこの映画を観て何故か分からないけど涙が出たのはきっと、この言葉に込められたメッセージに心が反応したからなのでしょう。映画全体を通じて私たちに伝えたかったメッセージがこの言葉に集約されているような気がします。

主人公の男に関わる人々は、姿かたちが変わっても、何度も出会っては別れ、惹かれあっていきます。時には親子であったり、夫婦、恋人、兄弟、友人として、争いや過ちを繰り返しながら、また生まれ変わり出会っていく。その1つ1つの物語の中には、さまざまな欲望、怒り、残虐さ、孤独、争いなど、人間の愚かさや醜さを感じさせる出来事も数多くありますが、善と悪さまざまな経験の中で、魂は磨かれ愛に気づいたり成長していくのだなと改めて感じました。

そして、もう1つ思ったこと。

普段、私たちは「自分と他人は別」という“個の意識”を持ち「自分の人生」「自分の何々」と思いながら暮らしています。けれどすべて繋がっているという意識を持つと、やはりお互いが深く影響し絡み合っていて、『完全に切り離された個』ではないことに気づきます。

誰かが何かを成し遂げたとか、誰かが何かを所有したとか、「私の何々」「私の人生」という“個の意識”の自分であれば、他人を羨んだり、妬んだりしてしまいますが、みんな繋がってるなら、誰が何をしてもそれは自分事であり、周りの人の経験は私の経験なんだろうな、と思うんです。

その『すべて繋がっている』という感覚になると、個が体験することに囚われずに各々がもっと自由な心で生きられるのかもしれません。

その上で「私はどう生きたいのか」ということに向き合うと、「人生を楽しむ」ことでいいのかなと思うんです。でもそれは「my life」ではなく「life」そのものを楽しむこと。

それは高級車に乗るとか、ブランド品を身につけるとか、多くを所有するなどの、外側の価値で自分を飾ることではなく、自分が本当に求める心を追求し、その心に正直に生きることなんじゃないかなと思います。

人生を楽しみ、命をまっとうすることに集中していたら、きっとそれは幸せな人生だと思うし、その姿勢そのもの、その生き方そのものが、誰かと繋がったときに影響を与えたり、誰かの勇気になったりするんだと思うから・・・

「どう生きるか」というのは最近よく考えるテーマなので、映画の話からこじつけっぽくなっちゃいましたが、今回この映画を観直したことで、自分自身と向き合う時間になったのでとても良かったと思っています。私の過去の経験からすると、訳もなく心が反応して泣けてくる時って、自分が変化していくときなんですよね。

また1年くらいしたら観たいなと思います。そのときに自分がどう感じるかも楽しみですね。

 

 

この映画、1度ではもったいない!ということで我が家もすぐにblu-rayを購入。ストーリにも出てくる幻の名曲『クラウド・アトラス六重奏』の音色も素晴らしいです。

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