先日、小林賢太郎さんの『ポツネン氏の奇妙で平凡な日常』を観て来ました。小林作品を生で観たのは昨年の『ノケモノノケモノ』以来2回目。

ポツネンは小林賢太郎さんの脚本・演出・出演による、ひとり芝居の短篇集で、海外でも評価の高い作品だそうです。ポツネンシリーズは2005年から続いてるんですね。今回は小林賢太郎ファンの友人がチケットを取ってくれて旦那さんと3人で観て来たんですけど、なんかね・・・・

すごく良かったです。

前回の『ノケモノノケモノ』もそうだったんですけど、この人の作品って、観終わったときにお腹の真ん中がじーんわりくるような感じがするんですよね。 興奮しながら「良かった~!!ねっ、ねっ!めっちゃ面白かったね~!!」ってなる作品というよりは、「はぁぁぁぁ~、良かったぁぁぁぁぁ~」と一人静かに余韻をかみ締めたい、でも、一緒に観た人と「良かったね~」と言い合いたい、みたいな不思議な感覚になります。

出演しているのはポツネン氏演じる小林賢太郎さん1人。あと黒子役と奇妙な生き物1匹。舞台セットも基本大きな板6枚のみ。

にもかかわらず、観ている私たちは音と映像の演出によっていろんな空間を行き来しました。時には森の中だったり、不思議な建物の中だったり、家のリビングだったり、海だったり屋根の上だったりと、舞台の上での演出ということも忘れるくらいその世界に入っていたな~って思います。

いろんな空間を行き来しながら、私は舞台に置かれたセットを見ていたのではなく、音と映像から得た情報に、自分の頭の中でイメージを加え膨らませながらその世界を楽しんでいたような気がします。 その不思議な世界に違和感なく入り込めたのは、小林賢太郎さんの演出の素晴らしさと、役者としての演技のうまさ、なんでしょうね。

演技に関しては学生の時すこし学んだくらいで、ほとんど素人の意見ですけど、「すごく怒る」とか「悲しむ」「大声で笑う」などの感情を大きく出した演技よりも、この世界の住人であることを「いかに自然に見せることが出来るか」という演技の方が難しいんじゃないかなって思いました。そこに「わざとらしさ」「役になりきろうとする意識」が透けて見えてしまったら、観客は一瞬にしてその世界から目が覚めてしまうのだから。

「あっ!いつの間にかすっかりこの世界に入り込んでた」って気付いたのは、舞台が終わった後、カーテンコールで登場した小林賢太郎さんを見た瞬間でした。ポツネン氏から役者、小林賢太郎に戻った様子を見て、「目が覚めた」んです。そのくらい自然に引き込まれていました。

それが出来るのがプロの役者さんなんでしょうけどね。私は役者としての小林賢太郎さんいいな~って思います。また機会があればその世界に浸りにいきたいですね。

 

2011年のポツネン 動画は過去の作品も観れるけど、やっぱり生で観て欲しい。

参照元:YOUTUBE

昨年の『ノケモノノケモノ』のBlu‐ray が我が家にやってきました。かなり待った~!!笑

小林賢太郎演劇作品「ノケモノノケモノ」Blu-ray


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